
回転寿司チェーン「はま寿司」の宮城県名取市の店舗で8月17日、洗剤が付着したアイスクリームを提供し、これを口にした3歳の女児が嘔吐や発熱などの症状を踏まえ、一時入院する事故が発生した。
事故の概要
発生日時: 2025年8月17日(日)午後2時頃
発生場所: はま寿司 名取杜せきのした店(宮城県名取市)
被害商品: はまアイス(バニラ)
被害者: 3歳女児
事故は17日午後2時頃、「はまアイス(バニラ)」の容器に洗剤が付着した状態で提供されたことで発生した。
女児はアイスを口にした後、嘔吐や舌のしびれ、発熱、目の充血などの症状を落ち着いて、17日から入院となったが、19日に退院した。
命に別条はないという。
事故の原因
はま寿司の公式発表によると、事故の原因は前日8月16日(土)の閉店後の清掃作業にあった。
キッチン内の清掃を行っていた従業員が、洗剤等を噴霧するための用具をアイス保管用冷凍庫の上に置いておいて、この用具から漏れ出した洗剤が冷凍庫内に流れ込み、アイス容器に残っていたとしている。
はま寿司では従前より、当該用具を冷凍庫や食器、食材などの上部には置かないようマニュアルで決めており、今回はそのマニュアルから逸脱したために発生したと説明している。
対応と再発防止策
事故後、はま寿司はとりあえず冷凍庫内にあった商品のアイス廃棄を実施し、冷凍庫内の洗浄を行った。
18日には保健所による立ち入り検査が実施され、洗剤の混入経路や管理体制について指導を受けた。
また、別の客からも「アイスから洗剤の匂いがする」との指摘があったことも判明している。
会社のコメント
はま寿司は公式サイトで「当該お客様とそのご家族の方々には、多大な苦痛とご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます」と述べた。
今後については「全従業員に対してマニュアル通りの作業の再徹底を覚悟し、全国の店舗において管理体制の一層の強化に努めてまいります」とコメントしている。
食品衛生管理における基本的なマニュアル確保が原因となった今回の事故は、飲食チェーン店の衛生管理体制の重要性を念頭に置いて取り組む形となった。
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