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スマホゲーム運転の危険性が統計で判明!死亡事故率3.8倍の衝撃

2025年9月、高知県で元警察官がスマホゲームをしながら運転し、退職直前の小学校教諭をはねて死亡させる痛ましい事故の判決が下されました。

この事件は、スマホゲーム運転の危険性を改めて社会に突きつけています。

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過去最悪を更新する「ながら運転」事故

警察庁の最新統計によると、2025年上期(1〜6月)「ながら運転」による死亡・重傷事故件数は68件となり、統計開始以来最多を記録しました。

さらに深刻なのは、2024年の携帯電話等使用による死亡・重傷事故が136件に達し、令和3年以降増加傾向が続いていることです。

特に注目すべきは、スマホゲームを含む画面操作による事故の急増です。

2012年と比較すると、スマートフォン等を画像目的で使用した交通事故は約1.8倍に増加しています。

なぜスマホゲーム運転は致命的なのか

死亡事故率が4倍近くに跳ね上がる

最も衝撃的なデータは、携帯電話等を使用した場合の死亡事故率が約3.8倍高くなることです。

これは危険に気づかずに衝突するため、身構える時間がなく、より大きなダメージを受けるためと分析されています。

追突事故の圧倒的多さ

スマホの画面操作が原因の事故では、実に74.1%が追突事故となっています。

一方、スマホを使用していない場合の追突事故は36.0%にすぎません。

この差は、前方不注意がいかに重大な結果を招くかを物語ります。

「安全な直線道路」という落とし穴

興味深いことに、スマホゲーム運転による事故の約8割は直進時に発生しています。

「直進だから大丈夫」という油断が、最も危険な瞬間を作り出しているのです。

時速40km/hで走行中にスマホを2秒間見ると、その間に約22m進みます。

時速60km/hなら33mです。

この距離は、歩行者を発見してブレーキを踏むには十分すぎる距離ですが、スマホに夢中になっていれば発見すら不可能です。

若い世代に集中する被害

2025年上期のながら運転事故では、20〜30歳代のドライバーが6割近くを占めています。

また、過去5年のデータでも、車では20〜30代が過半数を占める状況が続いています。

この年代はスマートフォンに最も親しんでいる世代でもあり、ゲームアプリへの依存度も高いことが事故増加の一因となっています。

法改正後も止まらない事故増加

2019年12月の道路交通法改正により「ながら運転」の罰則が大幅に強化されました。

一時的に事故件数は減少したものの、2020年以降は再び増加に転じ、現在は過去最悪の水準に達しています。

この背景には、ギグワークの普及による配達業務の増加や、ショート動画など「ちょっとした合間に楽しめるコンテンツ」の浸透があると指摘されています。

今すぐできる対策

  1. 運転前にスマホを手の届かない場所に置く
  2. 「運転モード」アプリの活用で通知を遮断
  3. 同乗者がいる場合は操作を依頼
  4. 目的地設定は出発前に完了

まとめ:一瞬の油断が生む取り返しのつかない結果

スマホゲーム運転による事故は、「ちょっとだけなら大丈夫」という軽い気持ちから始まります。

しかし統計が示すように、その結果は通常の事故よりもはるかに深刻です。

高知県の事件のように、退職を目前に控えた教育者の命が奪われ、元警察官の人生も破綻させる

たかがゲーム、されどゲーム。

運転中のスマホ操作は、文字通り命に関わる行為だという認識を、私たち一人ひとりが持つべき時が来ています。

※本記事は警察庁や報道機関の公式発表に基づいて作成しています。未確認情報や憶測は含まれていません。最新情報は引き続き公式発表をご確認ください。

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