東京都議会議員の佐藤沙織里氏(さとうさおり)をめぐって、複数のデマ疑惑が浮上しています。
YouTube登録者数30万人を超える「減税メガネ」として知られる同氏の主要な発言・行動について、事実検証を行います。

佐藤沙織里氏の基本情報
佐藤沙織里氏は35歳の公認会計士・税理士で、2025年6月の東京都議選で千代田区選挙区において現職を破り初当選を果たしました。
政治団体「減税党」党首として「減税」「手取りを増やす」「違法外国人ゼロ」を掲げて活動しています。
主要なデマ疑惑の検証
トランプ招待券問題
疑惑の内容: 佐藤氏はCPAC(保守政治行動会議)でトランプ大統領から正式招待を受けたかのように発信していました。
事実関係: 実際は一般社団法人JUCを通じて一般参加のチケットを自費で購入し、一般観覧席でイベントに参加していただけでした。
さらに「トランプ大統領のサブハウス見学券」として約800万円を支払ったものの、実態は「CPAC関係者とサブハウスで食事会をする権利」に過ぎませんでした。
問題点: この誇張された発信により、JUC関係者の不興を買い、「あえば浩明氏の顔を潰した」として支持者からも批判を受ける事態となりました。
8億円不正請求発言問題
疑惑の内容: 2025年2月の千代田区長選挙において、「8億円の不正請求が疑われる」という発言を行いました。
事実関係: 佐藤氏はN国信者の「区が業者からの不正請求で8億円支払っている」という投稿を引用リポストして追認しましたが、実際は株式会社グローバルキッズへの令和5年度補助金約8億円の支給について言及したものでした。
問題の経緯: 疑惑を追及されると、佐藤氏は補助金支給企業名を公開し、「行政の監視体制の問題提起がしたかった」と弁明しました。
しかし、約8億円が不正請求されたという事実は確認されておらず、白川司議員が指摘した「8億円の不正請求というデマ」が実在したことになります。
選挙不正疑惑の拡散
疑惑の内容: 2025年6月の東京都議選開票作業において、「持ち込みが違反である大きなカバンを開票所に連れてきている」という投稿を行い、選挙の公正性を疑問視しました。
影響: この投稿は151万回表示され、選挙制度への不信を煽る結果となりました。
議員間対立問題
最近の動向: 佐藤氏が千代田区議会の会派室に挨拶に訪れた際、国民民主党の田中えり香議員によって警察に通報される事件が発生しました。
佐藤氏の主張: 挨拶に行っただけで通報されたとして、「虚偽告訴でやり合ってもいい」と反発しています。
発言パターンの特徴
佐藤氏の一連の発言には以下の特徴が見られます:
- 事実を誇張して発信する傾向
- 批判を受けると論点をずらして弁明
- SNSでの影響力を活用した情報拡散
- 既存政治への批判を軸とした炎上商法的な手法
まとめ
佐藤沙織里氏をめぐるデマ疑惑は、トランプ招待券の誇張から補助金問題の曲解まで多岐にわたります。
公認会計士としての専門知識と30万人超のYouTube登録者という影響力を持つ同氏の発言は、事実確認が重要な課題となっています。
政治家として求められる情報発信の正確性と、SNS時代における影響力の責任について、今後も注視が必要です。