2025年10月4日、自民党総裁選の第1回投票で興味深い結果が出ました。
高市早苗氏は党員票で119票(40.3%)を獲得し圧勝。
しかし議員票では64票で3位にとどまり、合計183票で1位通過しました。
この数字は、党員・党友の間で高市氏への期待が圧倒的に高かったことを示しています。
保守層の支持、経済安保への評価、女性初の総裁への期待など、複合的な要因が考えられます。
一方、小泉進次郎氏は議員票80票でトップ。
党員票は84票で2位、合計164票で決選投票に進出しました。
この結果が示す「党員の民意」と「議員の判断」の乖離。
そして決選投票で何が起きたのか。
詳しく分析していきます。

第1回投票で見えた党員と議員の意識差
全候補者の獲得票数
| 順位 | 候補者 | 合計票数 | 議員票 | 党員票 | 決選進出 |
|---|---|---|---|---|---|
| 🥇 1位 | 高市早苗 | 183票 | 64票 | 119票 | ✅進出 |
| 🥈 2位 | 小泉進次郎 | 164票 | 80票 | 84票 | ✅進出 |
| 🥉 3位 | 林芳正 | 134票 | 72票 | 62票 | ー |
| 4位 | 小林鷹之 | 59票 | 44票 | 15票 | ー |
| 5位 | 茂木敏充 | 49票 | 34票 | 15票 | ー |
データソース: 産経新聞、毎日新聞、虎ノ門ニュース
党員票295票の詳細結果
高市氏が圧勝した理由
高市氏は党員票で119票(40.3%)を獲得し、小泉氏の84票を35票差で上回りました。
都道府県別では以下の地域で1位を獲得しています:
高市氏が1位の19道府県:
北海道、宮城、群馬、埼玉、千葉、東京、富山、石川、長野、静岡、愛知、三重、京都、大阪、兵庫、和歌山、愛媛、高知、長崎
具体的な得票例:
- 高知県:2,210票で圧勝(2位林氏に1,000票差)
- 北海道:約9,400票でトップ
- 石川県:4,758票で1位
小泉氏が1位を獲得した県
小泉氏は党員票で84票(28.5%)を獲得し、以下の県で1位となりました:
小泉氏が1位の県:
- 沖縄県:2,447票で最多(高市氏1,343票を大きく上回る。
- 福島県:東北で強さを発揮
- 青森県
- 茨城県
林氏・茂木氏の結果
林芳正氏:62票(21.0%)
- 山口県(地元):1位獲得
- 広島県:1位獲得
茂木敏充氏:15票(5.1%)
- 栃木県(地元):1位獲得
議員票では小泉氏が優勢
国会議員票295票では、小泉氏が**80票(27.1%)**で最多を獲得し、林氏72票、高市氏64票と続きました。
小泉氏優勢の要因:
- 無派閥議員からの幅広い支持
- 若手・中堅議員の支持集約
- 選挙に強いイメージ
決選投票の見通し
342票での対決
決選投票では、国会議員票295票に都道府県票47票(各都道府県で党員票1位の候補に1票)が加わり、計342票で争われました。
都道府県票47票の配分予測
党員票の結果から、都道府県票は以下のように配分される見込みです:
- 高市氏:約19票(19道府県で1位)
- 小泉氏:約5票(5県で1位)
- 林氏:約2票(2県で1位)
- 茂木氏:約1票(1県で1位)
- 未確定:約20票(開票継続中の県)
勝敗の鍵を握る要素
麻生派43人の動向
麻生太郎元首相は「党員票で1位の候補に投票すべき」と述べており、高市氏支持を示唆
林氏支持者の動き
1回目で72票を獲得した林氏の議員票がどちらに流れるかが最大の焦点
票読み(推定):
- 高市氏: 議員票64 + 都道府県票19 + 麻生派43 + 林氏票の一部 = 約150~170票
- 小泉氏: 議員票80 + 都道府県票5 + 林氏票の一部 + 無党派 = 約140~160票
タイムスケジュール
- 13時50分過ぎ:第1回投票結果発表 ✅完了
- 14時30分:決選投票開始(予定)
- 15時20分:新総裁決定・発表(予定)
決選投票の結果と党員票の反映
第1回投票から約1時間後、決選投票が行われました。
結果:
- 高市早苗氏:185票(議員149票+都道府県票36票)
- 小泉進次郎氏:156票(議員145票+都道府県票11票)
党員票で示された「民意」は、最終的に反映されました。
麻生派が「党員票尊重」の判断を下したことが決め手となりました。
