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麻生太郎氏による「院政」で高市政権はどうなる?|二人羽織政治のプラス面とマイナス面を分析

こんにちは、なおじです。

2025年10月21日、日本初の女性総理大臣が誕生する見込みとなりました。​

自民党の高市早苗総裁です。

ところが、永田町では早くも「これは第2次麻生政権だ」という声が広がっています。​

副総裁に就任した麻生太郎氏の影響力があまりにも大きいためです。

今回は、この「院政疑惑」の実態を徹底的に解説します。

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目次

この記事で分かること

  • 麻生太郎氏が高市早苗氏を総裁に押し上げた舞台裏
  • 「第2次麻生政権」と呼ばれる理由と党人事の実態
  • 麻生氏による院政のプラス面とマイナス面
  • 高市政権の今後と短命に終わる可能性

高市政権の行方を占う上で、麻生氏の影響力は避けて通れません。

さっそく見ていきましょう。

麻生太郎氏が高市早苗氏を選んだ舞台裏

「小泉を担いでも、うま味がねえな」

総裁選の舞台裏を知る関係者が明かした麻生氏の本音です。​

当初、麻生氏は小泉進次郎氏支持と目されていました。​

しかし、最終的に高市氏を選択しました。

理由は何だったのでしょうか。

中曽根弘文氏という切り札

高市陣営は、ある「秘策」を用意していました。​

選対本部長に中曽根弘文参院議員(79歳)を起用したのです。

狙いは「麻生対策」でした。

高市陣営の古屋圭司氏が明かしています。​

「中曽根家と麻生家は70年以上にわたる深い関係があります。家の格が大事なんです」

吉田茂元首相を祖父に持つ麻生氏は、血筋や家柄を重んじるとされます。

「大勲位」中曽根康弘元首相の長男である弘文氏

この人選が、麻生氏の琴線に触れたのです。​

「党員票が多い候補に投票しろ」

決戦の日、10月4日。

投票開始直前、麻生氏はついに動きました。​

麻生派43人の議員に対し、こう指示したのです。​

「決選投票では党員票がいちばん多かった人に投票しろ」

「高市に投票しろ」とは一度も言っていません。​

しかし、党員票で圧倒的だった高市氏への実質的な支持表明でした。​

この一言が、決選投票の流れを変えたのです。

なぜ麻生氏は高市氏を選んだのか

国際政治学者の舛添要一氏が分析しています。​

「決選投票で万人が納得できる論理が必要でした。党員の意見を最優先することが、もっとも無難で納得できる理由になります」

地元県連が高市氏を推しているのに、国会議員が小泉氏を支持したら。

次の選挙で「お前を応援しない」と言われかねません。​

麻生氏は、この状況を冷静に見極めたのです。

もう一つの理由もあります。

小泉陣営は幹事長人事で、麻生氏の希望する鈴木俊一氏の起用に難色を示していました。

「小泉を担いでも、うま味がねえな」。

麻生氏の本音が透けて見えます。

高市早苗は天下を取りにいく

「第2次麻生政権」と呼ばれる理由

麻生派で固められた執行部人事

10月7日、高市総裁は新たな執行部人事を発表しました。​

その顔ぶれを見て、永田町は驚愕しました。

党四役の布陣

  • 副総裁:麻生太郎氏(麻生派会長)
  • 幹事長:鈴木俊一氏(麻生派、麻生氏の義弟)
  • 総務会長:有村治子氏(麻生派)
  • 政調会長:小林鷹之氏(無派閥だが高市氏に近い)

麻生派議員が要職を占めています。​

鈴木俊一氏は、麻生氏の義理の弟です。​

父は鈴木善幸元首相、姉が麻生氏の妻という家系です。​

この人事を見て、野党は一斉に批判しました。​

「派閥政治と言われても仕方がない」。​

Xでは「第2次麻生政権」がトレンドワード入りしました。​

麻生氏と高市氏の「二人羽織政治」

MBSの報道番組では、この関係を「二人羽織政治」と表現しました。​

高市総裁が前面に立つが、実質的に麻生氏が操っている。

そんなイメージです。

ジャーナリストの武田一顕氏が指摘しています。​

「高市氏は野党とのパイプが少ない。麻生氏が連立協議を主導することになる」

実際、維新の会との連立交渉では、麻生氏が主導権を握っています。​

麻生氏は無所属議員の会派「有志・改革の会」にも協力要請しています。​

「どうか高市総裁に協力してやってくれ」。​

高市総裁の名前を使いながら、麻生氏が動いているのです。

麻生院政のプラス面

しかし、麻生氏の影響力は必ずしも悪いことばかりではありません。

プラス面①:党内安定

麻生派43人が高市氏をバックアップすることで、党内は安定します。​

高市氏は無派閥です。

清和会(旧安倍派)に属していた時期もありましたが、脱退しています。​

派閥の支援なしでは、党内基盤が脆弱になりがちです。

麻生派の支援は、高市氏にとって大きな支えとなります。​

プラス面②:野党との交渉力

高市氏は野党とのパイプが少ないと指摘されています。​

一方、麻生氏は政界の「キングメーカー」です。

長年の政治経験と人脈を持っています。

公明党との連立解消後、維新の会との連立交渉を進めたのも麻生氏です。​

野党会派への協力要請も麻生氏が先頭に立っています。​

高市氏一人では難しい政治的な調整を、麻生氏が担っているのです。

プラス面③:政権運営の安定

高市氏は政治家として優秀ですが、政権運営の経験は限られています。

総務大臣などの閣僚経験はありますが、当然ながら総理大臣は初めてです。

麻生氏は総理大臣経験者です。

その経験とノウハウは、高市政権にとって貴重な資産となります。​

JBpressの分析では、こう指摘されています。​

「総選挙で過半数になれば、麻生氏はまさに救世主となる」

≪次ページは、マイナス面について≫

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