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存立危機事態とは?高市首相の台湾有事発言をわかりやすく元教師が解説

こんにちは、なおじです。

「個別事象で判断する」と言っているのに、なぜかメディアは「すべてが存立危機事態になる」と解釈してしまう。

この国のメディアは、いったいどこを見ているんでしょうか。

高市早苗首相が台湾有事について「存立危機事態になり得る」と国会答弁したことが、大きな波紋を呼んでいます。

中国は強く反発し、メディアは批判を繰り返す。

しかし、本当に問題のある発言だったのでしょうか。

元社会科教師として35年間、憲法や安全保障を教えてきた私から見ると、この騒動には大きな誤解があります。

高市13-1

この記事でわかること

  • 存立危機事態とは何か(中学生でもわかる説明)
  • 高市首相の発言の本当の意味
  • なぜ中国が強く反発しているのか
  • メディア報道の何が問題なのか
  • 歴史的背景と法的根拠

それでは、存立危機事態について、なおじなりにわかりやすく解説していきますね。

目次

存立危機事態をわかりやすく図解

まず、「存立危機事態」という難しい言葉を、身近な例えで理解しましょう。

たとえ話で理解する存立危機事態

あなたの隣の家が火事になったとします。

あなたの家はまだ燃えていません。

でも、強風で火が飛んできて、あなたの家も燃える可能性が高い。

このとき、「まだ燃えていないけど、危ない!」と判断して消火活動を始めること。

これが存立危機事態の考え方なんです。

台湾有事の場合

  • 台湾が攻撃される(隣の家の火事)
  • 日本はまだ攻撃されていない(自分の家は無事)
  • でも、台湾と日本は近いので影響が出る可能性が高い(火が飛んでくる)
  • だから日本も対応する必要がある(消火活動)

これが「存立危機事態」です。

教師時代、授業でこの例え話を使うと、生徒たちの目がパッと明るくなったものです。

難しい法律用語も、身近な例えで説明すれば理解しやすくなりますよね。

高市首相の発言内容|本当は何と言ったのか

11月7日の国会答弁

高市首相は衆院予算委員会で、こう答弁しました。

「台湾有事について、武力行使を伴うものであれば存立危機事態になり得る

この「なり得る」という表現が重要なんです。

「必ずなる」とは言っていません。「可能性がある」と言っただけです。

11月10日の軌道修正

野党から批判を受けた高市首相は、3日後にこう述べました。

「今後、特定のケースを想定したことを国会で明言することは慎む

しかし、発言自体の撤回はしませんでした。

なぜなら、政府の従来の見解に沿ったものだからです。

高市首相の外交姿勢については、トランプ大統領との初会談でも明確に示されています。
高市早苗首相とトランプ大統領の初会談を徹底解説!日米新黄金時代の幕開けと合意

メディアが伝えない重要な部分

高市首相は繰り返し、こう強調しています。

実際に発生した事態の個別具体的な状況に即して、政府がすべての情報を総合的に判断する

つまり、「自動的に存立危機事態になる」わけではないんです。

その時の状況次第で判断する、と言っているんですね。

これ、非常に重要なポイントですよ。

存立危機事態と他の事態の違い

ここで、混同しやすい3つの事態を比較してみましょう。

事態意味日本への攻撃対応
武力攻撃事態日本が攻撃されている✅ある個別的自衛権で反撃ミサイルが日本に着弾
存立危機事態日本の存立が脅かされる❌まだない集団的自衛権で対応可能同盟国への攻撃で日本も危険
重要影響事態日本の平和に影響❌ない後方支援のみ周辺地域の紛争

この表を見れば一目瞭然ですよね。

存立危機事態は、日本がまだ攻撃されていない段階での対応なんです。

元社会科教師が教える「存立危機事態」の授業

教師時代、この話題を授業で扱うとき、必ず生徒から質問されました。

「先生、これって戦争に巻き込まれるってことですか?」

私はこう答えていました。

逆だよ。戦争に巻き込まれないための備えなんだ。」

火事の例え話(詳細版)

隣の家が火事になったとき、「うちは燃えてないから関係ない」と放置していたら、結局自分の家も燃えてしまいます。

早めに消火活動に参加することで、自分の家を守ることができる。

これが存立危機事態の本質です。

安保法制以前との違い

2015年の安保法制以前は、日本はどんなに危険な状況でも「日本が攻撃されるまで待つ」しかありませんでした。

隣の家が燃えているのを見ながら、「火が飛んでくるまで待つ」状態だったんです。

これでは遅すぎますよね。

だから、「まだ攻撃されていないけど、明白な危険がある」と判断できる仕組みを作った。

それが存立危機事態という概念です。

高市首相の安全保障政策については、他の発言も注目されています。
高市早苗「非核三原則は邪魔」発言の真相:安全保障専門家が指摘する構造的矛盾を徹底解説

なぜ中国は強く反発しているのか

中国の反応は、非常に激しいものでした。

中国外務省の抗議

11月8日、中国外務省は日本大使を呼び出し、「強烈な不満と断固反対」を表明しました。

薛剣総領事の「首を斬る」発言

さらに驚くべきことに、駐大阪中国総領事の薛剣氏が、SNSで高市首相に対して「汚い首は斬ってやる」と脅迫するような投稿をしました。

これは外交官として完全に一線を越えた行為です。

日本政府が抗議し、投稿は削除されましたが、中国の焦りが見て取れますね。

中国の過剰反応の背景には、「戦狼外交」という外交戦略があります。
薛剣総領事『首を斬る』発言は外交問題か|戦狼外交の実態を元教師が解説

中国国営CCTVの批判

中国中央テレビ(CCTV)は11日夜、高市首相の発言を「極めて悪質な性質と影響力」を持ち、「一線を越えた」と批判しました。

さらに、1931年の満州事変になぞらえるという、歴史問題まで持ち出してきました。

なぜここまで反発するのか

中国が激しく反発する理由は明確です。

中国は台湾を「中国の一部」と考えています。

だから、日本が台湾有事に関与する可能性を示唆すること自体が、内政干渉だと主張しているんです。

しかし、これは一方的な主張ですよね。

台湾は事実上、独立した民主主義国家です。

台湾の人々は自分たちのことを「中国人」とは思っていません。

中国の論理は、国際社会では通用しないものなんです。

存立危機事態Q&A|よくある質問

最後に、よくある質問にお答えしていきます。

Q1:存立危機事態って、簡単に言うと何ですか?

A:日本がまだ攻撃されていなくても、「このままだと日本が危ない」と判断できる状況のことです。

2015年の安保法制で認められました。具体的には、以下の3要件を満たす必要があります。

  1. 日本と密接な関係にある国が攻撃され、日本の存立が脅かされる明白な危険がある
  2. 他に適当な手段がない
  3. 必要最小限度の実力行使にとどまる

この3つ全てを満たさないと、存立危機事態とは認定されません。

Q2:高市首相は「台湾有事は必ず存立危機事態になる」と言ったんですか?

A:いいえ。高市首相は「なり得る」と言っただけで、「必ずなる」とは言っていません。

しかも、「個別事象で判断する」と何度も強調しています。

メディアの多くは、この「なり得る」を「必ずなる」と誤読して報道してしまったんです。

Q3:なぜ中国は怒っているんですか?

A:中国は台湾を「中国の一部」と考えています。

だから、日本が台湾有事に関与する可能性を示唆すること自体が「内政干渉」だと主張しているんです。

しかし、台湾は事実上の独立国家であり、中国の支配下にはありません。中国の主張は一方的なものです。

Q4:存立危機事態と集団的自衛権の違いは?

A:集団的自衛権は「権利」、存立危機事態は「状態」です。

  • 集団的自衛権:同盟国が攻撃されたとき、自国も攻撃されたとみなして反撃できる権利
  • 存立危機事態:日本の存立が脅かされる明白な危険がある状態

集団的自衛権を使う「条件」の一つが、存立危機事態なんです。

教師時代、この違いを理解させるのが一番苦労しましたね。

Q5:過去に存立危機事態が認定されたことはありますか?

A:いいえ、一度もありません。

2015年の安保法制成立以降、存立危機事態が認定されたことは一度もないんです。

あくまで「もしもの備え」としての法的枠組みなんですよ。

Q6:アメリカは台湾有事についてどう考えているんですか?

A:アメリカは「戦略的曖昧性」という方針を取っています。

台湾有事の際にアメリカが軍事介入するかどうかを、意図的に明言していません。

中国に対する抑止力を保ちつつ、台湾の独立宣言を牽制する、という二重の目的があります。

米国務省は11月12日、高市首相の発言を受けて「台湾海峡の平和と安定に関与する」と声明を出しましたが、具体的な対応については明言を避けています。

まとめ|高市首相発言の本質

今回の高市首相の発言を整理すると、こうなります。

  1. 「台湾有事は存立危機事態になり得る」と答弁(可能性を示唆)
  2. 「個別事象で判断する」と繰り返し強調(自動認定ではない)
  3. 政府の従来見解に沿ったもの(新しい方針ではない)
  4. 中国が激しく反発(内政干渉だと主張)
  5. メディアの多くが誤読(「なり得る」を「必ずなる」と解釈)

元社会科教師として見ると、高市首相の発言は法的に正確です。

問題は、メディアが「なり得る」を「必ずなる」と誤読したことと、中国が過剰反応したことなんですよね。

歴史的な視点から

台湾有事は、日本にとって現実的な脅威です。

台湾と沖縄の距離は約600キロ。東京から大阪より近いんです。

台湾海峡で紛争が起きれば、日本のシーレーン(海上交通路)が脅かされ、エネルギー供給が止まる可能性があります。

「存立危機事態」という法的枠組みを持つことは、抑止力として機能するんです。

最後に

存立危機事態という言葉は難しく聞こえますが、その本質は「早めの備え」です。

火事が自分の家に燃え移る前に、消火活動に参加する。

これ、当たり前のことですよね。

高市首相の発言は、この当たり前のことを言っただけなんです。

それを「戦争に巻き込まれる」と騒ぐのは、本質を理解していない証拠だと思います。

元教師として、こうした複雑な問題をわかりやすく伝えることが、私の使命だと感じています。

また次のブログでお会いしましょう。

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なおじ

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