フィリピンを拠点に活動していた犯罪組織「JPドラゴン」のメンバー6人が9月10日、窃盗容疑で福岡県警に逮捕されました。
6人は同日、フィリピンから強制送還され、特殊詐欺への関与が疑われています。
注目すべきは、この組織が指示役「ルフィ」らによる強盗事件の特殊詐欺グループとつながりがあったとされている点です。
海外を拠点とする組織犯罪の実態解明に向けた捜査が本格化しそうです。

事件の経緯と逮捕の詳細
福岡県警の発表によると、逮捕されたのは27歳から45歳までの男性6人です。
福岡簡裁から窃盗容疑で逮捕状が出ており、フィリピンから9月10日に強制送還されました。
6人は今年5月にフィリピン当局によって身柄を拘束され、その後入管施設に収容されていました。
また、6月にはリーダーとみられる吉岡竜司容疑者(55歳)もフィリピン当局に拘束されています。
組織の実態と「ルフィ」グループとの関連
報道によると、「JPドラゴン」は指示役「ルフィ」らによる強盗事件の特殊詐欺グループとつながりがあったとされています。
ただし、この関連性については現時点で公式な確認は取れておらず、今後の捜査で明らかになる可能性があります。
捜査関係者によると、吉岡容疑者についても福岡県警が窃盗容疑で逮捕状を取得しており、日本への身柄確保に向けた手続きが進められているとみられます。
国際犯罪組織の新たな手口
今回の事件は、日本の特殊詐欺グループが海外に拠点を移して活動している実態を示しています。
フィリピンなど東南アジア諸国は、通信インフラが整備されている一方で、日本の捜査当局による直接的な取り締まりが困難な地域として利用されているケースが増加しています。
犯罪組織が国境を越えて連携し、物理的な距離を利用して捜査をかわそうとする手口は、近年の国際犯罪の特徴といえます。
今後の捜査の焦点
福岡県警は今後、6人の取り調べを通じてJPドラゴンの組織実態や他の事件への関与について調査を進める方針です。
特に、国内で発生した特殊詐欺事件との関連性や、「ルフィ」グループとの具体的なつながりについて解明が期待されます。
また、吉岡容疑者の日本への送還時期や、フィリピン当局との捜査協力の進展にも注目が集まります。
この記事は、2025年9月10日時点での報道機関や福岡県警察本部、フィリピン当局の公式発表に基づき作成しています。確認が取れていない情報については適切に注記し、事実関係の確認を重視して執筆しました。最新の捜査進展については、公式発表をご確認ください