「結局、次の総裁は誰がいいの?」そんな声が聞こえてきそうな今回の自民党総裁選。
前回の記事では麻生・岸田両氏の影響力について分析しましたが、実は以前に5氏の政策について詳しく書いたブログがあります。
今回は最新情報を踏まえ、より具体的に各候補者の政策を比較してみましょう。

前回の分析から見えてきた変化
以前のブログ「5氏の政策徹底比較」では基本的な政策スタンスを整理しましたが、今回新たに分かったのは各候補者の具体的な行動です。
誰がどこに挨拶回りをしているか、どんな政策継承を明言しているかなど、リアルタイムの動きが見えてきました。
5人の候補者、それぞれの「売り」
林芳正官房長官:「安定継続」で勝負
林さんの強みは政権運営の安定感とされています。
岸田派のNo.2として長く中枢にいた経験をどう評価するか。本人たちは、安定感・強みとして打ち出しています。
田村憲久さんや宮沢洋一さんといったベテラン議員がついているのも、この「安心感」の表れだと言っています。
外交では文科大臣、外務大臣の経験を生かした国際協調路線を継続する方針。
「激変よりも着実に」というのが林さんのスタンスだとか。
小泉進次郎農相:石破路線を「発展」させる戦略
読売新聞の報道で明らかになったのが、小泉さんの継承・発展路線です。
石破首相との会談で「防災庁の設置やコメ増産に向けた農政改革をしっかりと引き継いで進めたい」と明言しているのが注目ポイント。
具体的な政策分野:
- 防災庁設置の推進
- 農政改革の継続・拡大
- 地方創生の強化
「石破さんの政策は良かったけど、さらにもう少し前に進めたい」という姿勢が基本的な小泉さんの姿勢。
茂木敏充前幹事長:経験豊富な「実務派」
茂木さんは外務大臣、経済再生担当大臣として実績を積み重ねてきた実務派の代表格。
前幹事長としての党運営経験もあり、政治的なバランス感覚に長けています。
この点は、なおじも評価しています。
麻生氏への接触を図っているのも、派閥横断的な支持基盤づくりを意識してのことでしょう。
経済政策では実用主義を重視し、TPPなど国際経済協定の実務経験を政策に活かす方針と予想されます。
小林鷹之元経済安保相:「次世代」を印象づける
小林さんは比較的若手として、デジタル化と経済安全保障を軸とした政策展開が期待されます。
元経済安保相としての経験から、中国との経済関係や半導体戦略など、現代的な課題への対応力をアピールポイントにしてきそう。
麻生氏への接触も、「若手だけど実績もある」という印象を与える戦略の一環かもしれません。
高市早苗前経済安全保障相:「保守」の旗手
高市さんは経済安全保障担当大臣としての実績を前面に出し、安全保障重視の政策を打ち出しています。
特に経済安全保障分野では具体的な成果もあり、この専門性が最大の武器でしょう。
保守層への訴求力も高く、安全保障を軸とした国家運営を志向する姿勢が明確です。
元教師なおじの本音:政策論争が足りない問題
正直に言うと、現在の総裁選を見ていてもどかしさを感じています。
派閥への挨拶回りのニュースばかりで、肝心の政策論争が深まっていない印象があるんです。
皆さんが本当に知りたいのは、こんなことじゃないでしょうか:
私たちが本当に知りたいこと:
- 子育て支援は具体的にどう変わる?
- 働き方改革は進むの?
- 年金制度は大丈夫?
- 物価高対策はどうなる?
- 防災対策は身近な地域でも強化される?
前回ブログから見えた新しい動き
以前の5氏比較ブログでは基本的な政策の方向性を整理しましたが、今回新たに分かったのは:
【NEW】具体的な政策継承の明言
- 小泉氏の防災庁・農政改革継承表明
- 各候補者の石破政権評価の違い
【NEW】派閥横断的な支持獲得の動き
- 茂木氏、小林氏の麻生氏接触
- 岸田氏との面会状況の詳細
【NEW】世代交代への意識
- ベテラン vs 若手の構図の鮮明化
なおじ目線で見る政策の「実感度」
教師時代に多くの生徒・保護者と話してきた経験から言うと、政策の「実感度」が重要だと思うんです。
実感しやすい政策:
- 子育て支援の具体額
- 働き方改革の実効性
- 地域防災の充実度
実感しにくい政策:
- 安全保障の抽象論
- 経済理論の専門用語
- 外交の理念的な話
各候補者には、もっと身近な言葉で政策を説明してもらいたいところですね。
今後注目すべき3つのポイント
1. 政策論争の深化
派閥の動向ばかりでなく、具体的な政策論争が活発化するかどうか。
2. 世代間のバランス
ベテランの安定感と若手の革新性、どちらが評価されるか。
3. 石破政権の評価
現政権の政策をどう評価するのか。岸田・石破路線を継承・発展させるかの、新たな道を示すのか。
なおじの結論:政策で選んでほしい
元教師として、そして一有権者として感じるのは、最終的には政策の中身で判断してほしいということです。
派閥の力学も政治の現実として理解できますが、私たちの暮らしに直結するのは政策そのもの。
各候補者には、もっと分かりやすく、具体的に政策を説明する責任があると思います。
前回のブログから時間が経ち、新しい情報も出てきました。
でも本質的な問題は変わっていません。
「誰が総裁になったら、私たちの生活が良くなる政策を実行してくれるの?」という素朴な疑問に、きちんと答えてくれる人に総裁になってほしいですね。
※この記事は公開情報をもとに、なおじの個人的な分析と感想を含めて作成しています。最新情報は各候補者の公式発表をご確認ください
