盛岡市で発生した災害対策をめぐって重大な問題が明らかになった。
8月の大雨で災害対策本部が設置された際、内舘茂市長
と約10時間にわたって連絡が取れない状況が発生していた。
災害対策基本法で本部長を務めるべき市長の不在は、市民の安全に直結する深刻な事態。
「マナーモードで気付かなかった」という市長の説明に、市民からは困惑の声が上がっている。

事実整理(時系列)
日時: 2025年8月20日〜21日
場所: 盛岡市
関係者: 内舘茂市長、副市長、市職員
経緯:
- 8月20日午後10時頃:土砂災害警戒情報発表
- 同時刻:市が災害対策本部設置
- 約10時間:市長と連絡取れず(電話・メール応答なし)
- この間:副市長らが職務代行、避難所開設等対応
- 8月21日朝:市長登庁盛岡市長,災害対策本部,連絡不通,内舘茂,マナーモード,大雨,土砂災害,市議会謝罪8月21日朝:市長登庁
- 9月17日:市議会全員協議会で市長謝罪
詳報
発生日時・場所
2025年8月20日午後10時頃、盛岡市に土砂災害警戒情報が発表された。
これを受け、市は直ちに災害対策本部を設置したが、本来本部長を務めるべき内舘茂市長との連絡が取れない事態が発生した。
経緯
市職員は電話やメールで市長に連絡を試みたが、約10時間にわたって応答がなかった。
災害対策基本法では災害対策本部の本部長は市町村長が務めると定められているため、やむを得ず副市長らが職務を代行。
被害状況の確認や避難所の開設などの対応を行った。
関係者の証言やコメント
内舘市長は読売新聞の取材に対し「風邪薬を飲み、携帯電話は手元に置いていたが、マナーモードにしていたため電話やメールに気づかなかった」と説明。
9月17日の市議会全員協議会では「市民の皆さまに不安を与え、心から反省している」と頭を下げた。
被害状況
幸い市内でけが人はなく、住家などへの被害も報告されていない。
今後の対策
市は再発防止策として、緊急時に自宅に職員を派遣することや、複数の連絡先に連絡するなどの対策を講じるとした。
背景説明
災害時における自治体首長の役割は極めて重要で、迅速な判断と指示が市民の生命・財産を守る鍵となる。
近年、全国各地で自然災害が頻発する中、首長の危機管理体制に対する市民の関心は高まっている。
今回のような連絡不通は、緊急時の指揮命令系統に混乱をもたらす可能性があり、首長の責任の重さを改めて浮き彫りにした形だ。
この記事は読売新聞の報道および市議会での公式発表をもとに作成しており、未確認情報は含みません。記載内容は2025年9月18日時点の情報に基づいています。