よくある質問
Q1：積極財政と緊縮財政、どっちが正しいの？
A：状況によります。今は積極財政が適切と判断されています。
元教師として例えるなら、風邪を引いた子には栄養をつけさせる（積極財政）、食べ過ぎてお腹を壊した子には食事を控えさせる（緊縮財政）というイメージです。
現在の日本は、物価高で実質賃金が低下し、地方経済が疲弊している状況です。こうした「経済が冷え込んでいる時」には、積極財政で需要を刺激することが適切とされています。
逆に、バブル期のように「経済が過熱している時」には、緊縮財政で過剰な需要を抑える方が適切です。
重要なのは「積極か緊縮か」という二者択一ではなく、「その時々の経済状況に合わせて適切な政策を選ぶこと」なんです。
Q2：25兆円の財源はどこから？
A：主に国債発行によって賄われます。
補正予算の財源は、主に国債（国の借金）の発行です。「借金を増やして大丈夫なのか？」という疑問は当然ですね。
高市首相の考え方は、こうです：
- 財政出動で経済を成長させる
- 経済成長によって税収が増える
- 税収が増えれば、相対的に借金の負担が減る（債務対GDP比の低下）
つまり、「借金を増やすけれど、それ以上に経済を成長させて、借金の重さを軽くする」という戦略です。
これが上手くいくかどうかは、実際に経済が成長するかどうかにかかっています。過去には、財政出動しても経済が思うように成長しなかったケースもあるので、慎重な見極めが必要ですね。
Q3：私たち国民が気をつけることは？
A：政策の効果を冷静に見守り、無駄遣いをチェックすることです。
元教師として35年間、公的予算の使われ方を見てきましたが、正直言って「これ、本当に必要？」という支出もありました。
25兆円という大きな金額だからこそ、私たち国民が以下の点をチェックする必要があります：
- 効果的な使い方がされているか：本当に経済成長につながる分野に投資されているか
- 透明性はあるか：どこに、いくら使われたか明確になっているか
- 地域に届いているか：東京だけでなく、地方にも恩恵があるか
「政府がやることだから」と無関心でいるのではなく、「自分たちのお金がどう使われているか」という意識を持つことが大切ですね。
Q4：高市政権の積極財政は成功する？
A：成功のカギは、経済成長の実現と市場の信認確保です。
正直に言えば、これはやってみないとわかりません。でも、いくつかのポイントはあります。
成功の条件：
- 財政出動が実際に経済成長につながること
- 市場が日本の財政を信頼し続けること（国債金利の安定）
- 人口減少対策と連携して、中長期的な成長基盤を作ること
リスク要因：
- トリプル安の進行（円安・株安・債券安）
- 世界経済の減速（外需の低迷）
- 効果の出ない「バラまき」批判
元教師として思うのは、政策には「絶対の正解」はないということです。大切なのは、状況に応じて柔軟に修正していく姿勢ですね。
Q5：午前の人口戦略本部と、どう関係するの？
A：人口減少対策の財源を積極財政で確保するという連携です。
これが、まさに高市政権の巧みなところです。
午前中に設置した「人口戦略本部」は、少子化対策、地方創生、雇用政策など、すべてにお金がかかる政策を統括します。でも、財源がなければ「絵に描いた餅」になってしまいますよね。
そこで午後に、積極財政議連から25兆円規模の提言を受け取る。これによって、人口減少対策の財源を確保するという筋書きが見えてきます。
つまり、こういう流れです：
- 人口戦略本部で「何をすべきか」を統括
- 積極財政で「財源をどう確保するか」を決める
- 補正予算で実際に予算を組む
本日一日の動きを見ただけでも、高市政権が「人口減少」という日本最大の課題に、本気で取り組もうとしていることがわかりますね。
まとめ
本日2025年11月18日、高市早苗首相は自民党「責任ある積極財政を推進する議員連盟」から、補正予算25兆円規模という大胆な提言を受け取りました。
午前中に人口戦略本部を設置し、午後には積極財政の方向性を確認する——この一日の動きだけでも、高市政権の財政政策の基本方針がはっきり見えてきました。
元社会科教師として35年間、地域の財政と暮らしの関係を見てきた私には、この政策の意味がよくわかります。
財政は、私たちの生活に直結しているんです。学校の予算、道路の整備、福祉サービス、すべては財政次第。
25兆円という規模が適切かどうか、本当に経済成長につながるのかどうか、それは今後の展開を見守る必要があります。
でも少なくとも、「何もしない」よりは「やってみる」方が前向きですよね。
大切なのは、私たち国民が無関心でいないことです。
政策の効果を冷静に見守り、無駄遣いがないかチェックし、必要なら声を上げる。
それが、民主主義における私たちの役割だと思います。
なおじ
※この記事の情報は2025年11月18日時点で書いています。高市政権、本気ですね。この本気さを評価しています。
※ ただし、政策に正解なしです。最新情報は政府の公式発表を随時ご確認ください。