石破前首相との対比が鮮明
議場の景色が一変
日刊スポーツの報道によると、興味深い対比が見られました。
前任の石破茂首相の所信表明演説。
その際は、手元の紙をほぼ棒読みだったといいます。
拍手より野党のヤジが目立っていました。
身内からの援護射撃も乏しかったとのこと。
一方、高市首相の演説はどうだったか。
自民党席から大きな拍手と声援が送られ続けました。
「頑張れ」「よーし」という掛け声が議場に響いたのです。
高市首相の「目力」演説スタイル
高市氏の演説スタイルにも特徴がありました。
手元に目を落としつつも、時折顔を上げる。
そして「目力」で議場を見回す姿が印象的だったと報じられています。
この「にらみ」が話題になりました。
所信表明演説の内容はどうだったのか
最優先課題は「物価高対策」
ヤジ問題ばかりが注目されましたが、演説の中身はどうだったのでしょうか。
高市首相はこう明言しました。
「この内閣が最優先で取り組むことは、物価高への対応です」
経済政策を前面に打ち出したのです。
具体的には以下の方針を示しました。
- ガソリン税の暫定税率の早期廃止
- 「年収103万円の壁」の引き上げに向けた議論
- 冬の電気・ガス料金の支援
ただし、自民党が参院選公約に掲げた国民一律2万円の給付。
これについては実施しないとしています。
「強い経済」「責任ある積極財政」を強調
演説では何度も繰り返されたフレーズがありました。
「強い経済をつくり、日本列島を強く豊かにする」
「絶対にあきらめない決意を持ち、国家国民のため働いてまいります」
この「働いてまいります」は、総裁選出後の演説でも5連発したワード。
高市氏の口癖のようです。
さらに、安倍晋三元首相の著書と同じフレーズも。
「世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す」
安倍氏の地元・山口ゆかりの吉田松陰の言葉も引用しました。
「高市カラー」をにじませる演出です。
聖徳太子の言葉で野党に配慮
演説の締めくくりも印象的でした。
聖徳太子の「十七条憲法」の一説を引用したのです。
「政治は独断ではなく、ともに語り、悩み、決める営み」
「各党のみなさまと真摯に向き合い未来を築く」
野党にも向き合う姿勢を示しました。
少数与党という現状を踏まえた演出だといえます。
野党と与党の評価は真逆
野党は「具体性に欠ける」と批判
国民民主党の玉木雄一郎代表はこう評しました。
「強い気持ちは伝わったが抽象的な内容が多い」
立憲民主党の近藤和也衆院議員も批判的です。
「力強い言葉はいくつも出てきたが、中身が伴っていない」
野党からは厳しい声が相次ぎました。
『あなた方の言葉、そっくりそのまま、あなた方に返したい』
与党は「前向きで力強い」と評価
一方、与党側の評価は高いものでした。
自民・佐々木紀衆院議員はこう述べています。
「経済中心の内容で、不安を希望に変える演説」
「近年にない前向きで力強い内容だった」
今後の焦点は代表質問での論戦
外交デビュー後に最初の正念場
高市首相は今週末から来週にかけて、外交デビューが控えています。
それを終えた後の11月上旬。
各党による代表質問が行われる予定です。
野党はこの日の演説内容を徹底追及する方針を固めています。
初の与野党論戦。
高市首相にとってデビュー戦にして最初の大きな正念場となります。
労働時間規制緩和問題も焦点に
もう一つ、注目すべき論点があります。
高市首相は10月21日、厚生労働大臣に指示書を出しました。
「労働時間規制の緩和の検討」を求めたのです。
ところが、所信表明演説ではこの問題に一切触れませんでした。
連合や過労死遺族から強い反発が出ています。
この問題も代表質問で追及される見込みです。
この点については、なおじも関心 大です。
まとめ:所信表明ヤジ問題FAQ
Q1. ヤジは何時ごろから始まったのですか?
演説開始前、高市首相が壇上に立った瞬間から始まりました。
演説冒頭の約5分間、断続的に続いたとされています。
Q2. ヤジの主な内容は何でしたか?
「裏金問題解決しましょう」「統一教会問題」「暫定税率廃止」の3つです。
いずれも自民党政権が抱える課題を指摘するものでした。
Q3. 高市首相はヤジにどう対応しましたか?
一時演説を止め、「目力」でにらみつける場面がありました。
その後は毅然とした態度で演説を続けています。
Q4. 立憲・小西議員はなぜヤジを称賛したのですか?
「自民・維新連立政権の欺瞞を突いた」として評価。
ヤジを重要な議会活動だと主張しています。
Q5. 世論の反応はどうでしたか?
SNSでは賛否両論が大炎上しました。
「行儀が悪い」という批判と「国民の声を代弁」という擁護で真っ二つです。
Q6. 所信表明演説の内容で特筆すべき点は?
物価高対策を最優先課題に掲げました。
一方、労働時間規制緩和問題には一切触れていません。
Q7. 今後の注目点は何ですか?
11月上旬の代表質問が最初の正念場です。
野党がこの演説内容をどう追及するかが焦点となります。
今回の所信表明演説は、内容そのものよりも「ヤジ問題」が注目を集めました。
議会でのヤジは民主主義に必要なのでしょうか。
少なくとも、品位を欠く行為を子供たちには見せないでほしいものです。
この議論を、しっかりしていくことで日本の品位を高めてほしいものです。

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