
大統領選再出馬を視野に入れるトランプ氏が、ホワイトハウスで韓国の李在明大統領を迎えた米韓首脳会談。
冒頭から“慰安婦問題”に切り込み、韓国側の「固執」を名指しで批判しました。
一方の李大統領は、訪米直前に行った日本訪問の成果を盾に「障害は取り除かれた」と反論。
米・日・韓 3 か国の思惑が錯綜するなか、歴史認識をめぐる火花が再び散っています。
目次
🕰️ 発言までの時系列
① 8 月 23 日 東京
- 李大統領が就任後初めて訪日し、石破首相と首脳会談。
- 両首脳は「未来志向での協力」を確認し、慰安婦を含む懸案解決へ意欲を示した。
② 8 月 25 日 ワシントン D.C.
- ホワイトハウスで米韓首脳会談を開催。
- トランプ大統領が「韓国は慰安婦問題に固執していた」と苦言。「日本は偉大な同盟国」と明言した。
💬 トランプ大統領の主張
「日韓を協力させるのに苦労した。あなた方はまだ慰安婦について考えているからだ」
・慰安婦問題を日米韓連携の“ブレーキ”と位置づけ、韓国側に対応を迫る姿勢。
・安倍晋三元首相を「偉大な人物、良き友人」と持ち上げ、石破首相にも「同じ思いを抱いている」と言及した。
🤝 李在明大統領の反論
李大統領は日本訪問を「事前調整」と強調し、こう応じました。
「石破首相との会談で多くの障害が取り除かれた。韓日関係を整理しなければ米韓関係も発展しない」
・3 か国協力の重要性を踏まえ、「歴史問題の蒸し返しは避けたい」との立場を示唆。
・石破首相への“リップサービス”で日本の協力を引き寄せる狙いもうかがえます。
🔍 なぜ今、慰安婦問題が再燃したのか
- 米国側の焦り
北朝鮮情勢が不透明な中、日韓の足並みをそろえたい米国は「歴史問題カード」で韓国を揺さぶり、迅速な歩調合わせを促しているとみられます。 - 李政権の国内事情
保守層からは「対日譲歩」との批判が根強く、米国の場で“対日改善”を再確認することで世論の軟化を狙った形です。 - トランプ氏の選挙戦略
親日派の保守層にアピールしつつ、韓国に対しては「強い交渉人」を演出し支持基盤を固める思惑があると指摘されます。
🔧 今後のシナリオ
- 短期:日韓外相会談で慰安婦財団の再開議論が浮上する可能性。
- 中期:来春予定の G7 拡大会合で、日米韓首脳会談を再度セッティングする案が検討中。
- 長期:米大統領選挙イヤーには、慰安婦・徴用工問題が“外交カード”として繰り返し俎上に載る見込みです。
📌 まとめ
トランプ氏の“直球”発言は日韓間の歴史問題を改めて国際舞台に押し上げました。
しかし李大統領が示した通り、両国が一定の歩み寄りをみせたのも事実。
米国の強硬後押しを受け、日韓がどこまで実質的な和解に踏み込めるか—今後の交渉の行方が注目されます。
本記事は、読売新聞・NHK・日本経済新聞など複数の報道および公式発表を照合し執筆しました。未確認情報は一切含めておらず、事実関係は 2025 年 8 月 27 日時点で確認できる最新情報に基づいています。
あわせて読みたい


トランプ中東3か国歴訪の裏側:1兆ドル取引と歴史的政策転換
イスラエル切り捨ての舞台裏、148兆円の取引。 トランプ大統領が2期目就任後初の本格外遊として 中東3カ国(サウジアラビア、カタール、UAE)を歴訪中です。 驚くべきこ…