
発信時刻:2025年9月5日19時00分(JST)
更新時刻:2025年9月5日19時00分(JST)
情報源:気象庁、日本気象協会、消防庁、各自治体災害対策本部
台風15号は予想以上に速いスピードで関東地方を通過し、現在は房総半島の東約50kmの太平洋上を東進中です。
関東地方では18時頃から急速に天候が回復し始め、東京都内では夕日と富士山の美しい姿も確認されています。
しかし、これまでの記録的大雨による被害は深刻で、静岡県から関東にかけて多方面にわたる影響が続いています。
台風15号の現在位置と今後の予想
18時現在の状況
- 中心位置:千葉県勝浦市の東約30km
- 中心気圧:992hPa
- 最大風速:23m/s(中心付近)
- 進行方向・速度:東北東に55km/h
今後の進路予想
台風15号は想定よりも速く移動しており、21時頃には房総半島から約200km東の太平洋上に達する見込みです。
6日午前3時頃に温帯低気圧に変わり、その後も太平洋を東進する予想となっています。
被害状況の全体像(19時現在)
静岡県での深刻な被害
静岡県内では線状降水帯の発生により、観測史上最大級の降雨を記録しました。
掛川市周辺:
- 1時間雨量127mm(菊川牧之原)で観測史上1位を更新
- 市内3箇所で土砂崩れが発生し、住宅2棟が床上浸水
- 避難者数は約150人に達しています
焼津・藤枝地域:
- 焼津港では高潮により港湾施設の一部が冠水
- 藤枝市では避難所12箇所を開設中
関東地方の被害状況
神奈川県:
小田原市では酒匂川が氾濫危険水位に迫り、流域住民に避難指示が発令されました。
平塚市でも相模川の水位上昇が続いており、夜間にかけて警戒が必要です。
東京都:
多摩地域では青梅市とあきる野市で土砂災害警戒情報が発令中。
都内全体で約3,000世帯が停電しており、復旧作業が進められています。
千葉県・茨城県:
千葉県鴨川市の沿岸部低地では高潮による浸水リスクが高く、避難指示が継続されています。
交通機関への影響と復旧見通し

鉄道の状況
台風の通過に伴い、各路線で運転見合わせが発生していましたが、徐々に運転再開の動きが見られます。
現在運転見合わせ中:
- JR東海道線:熱海〜国府津間
- JR中央線:高尾〜大月間
- 京急線:横浜〜三浦海岸間
明日朝の見通し:
JR各社は「6日朝の始発から順次運転再開予定」と発表しています。
安全確認のため、一部路線では始発が30分~1時間遅れる可能性があります。
高速道路の状況
継続中の通行止め:
- 東名高速道路:富士IC~袋井IC
- 新東名高速道路:藤枝岡部IC~森掛川IC、浜松浜北IC~新城IC
復旧見通し:
NEXCO中日本によると、安全点検が完了次第、6日朝8時頃から段階的に通行止めを解除する予定です。
航空便への影響
羽田空港と成田空港では、夕方以降約80便の欠航が決定しましたが、明日6日は正常運航の見込みです。
避難指示が継続中の地域
以下の地域では引き続き 警戒レベル4(避難指示) が発令されています:
神奈川県小田原市
酒匂川流域の住民約1,200世帯に避難指示継続中。
河川水位は依然として危険な状態が続いており、深夜にかけて警戒が必要です。
東京都青梅市
土砂災害警戒区域の約800世帯に避難指示発令中。
これまでの大雨で地盤が緩んでおり、少しの雨でも土砂災害の危険性があります。
千葉県鴨川市
沿岸部低地の約600世帯に避難指示継続中。高潮の影響で浸水リスクが高い状態です。
停電・ライフラインの状況
停電状況(19時現在)
- 静岡県内:約2,400世帯
- 神奈川県内:約1,200世帯
- 東京都内:約3,000世帯
- 千葉県内:約800世帯
復旧見通し:東京電力によると、大部分の停電は6日昼頃までに復旧予定です。
断水の影響
山間部や高台の一部地域で断水が発生していますが、大規模な断水は報告されていません。
今夜から明朝にかけての注意点
河川水位の監視継続
台風本体は通過しましたが、これまでの大雨により河川水位は高い状態が続きます。特に以下の河川では明朝まで警戒が必要です:
- 酒匂川(神奈川県)
- 相模川(神奈川県)
- 利根川水系(茨城県・千葉県)
土砂災害への警戒
大雨で地盤が緩んでいるため、雨が止んだ後も土砂災害の危険性が残ります。崖地や急傾斜地にお住まいの方は、引き続き注意してください。
交通機関の確認を
明日朝の通勤・通学前には、必ず最新の運行情報をご確認ください。一部路線では遅延や運休が継続する可能性があります。
明日6日の見通し
天候回復
台風一過により、6日は全国的に晴天となる見込みです。気温は東京で32℃まで上がり、猛暑日となる地域もありますので、熱中症にご注意ください。
復旧作業の本格化
停電の復旧作業や道路の安全点検が本格化します。
被害を受けた地域では、片付け作業も始まりますが、無理は禁物です。

台風15号の特徴と教訓
今回の台風15号は「雨台風」と呼ばれる典型的な特徴を示しました:
- 移動速度が速い:被害地域が広範囲に及ぶ
- 線状降水帯の発生:局地的に記録的大雨をもたらす
- 沿岸部の影響大:太平洋側で特に雨量が多い
これらの特徴は、今後の台風対策においても重要な教訓となります。
緊急連絡先・情報収集先
災害時の連絡:
- 災害用伝言ダイヤル:171
- 各自治体災害対策本部:市区町村公式サイト
最新情報の確認:
- 気象庁「台風情報」
- 国土交通省「川の防災情報」
- 東京電力「停電情報」
重要:この記事の情報は2025年9月5日19時現在のものです。状況は刻々と変化しますので、最新情報は公式機関の発表をご確認ください。
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